面影さん
巻き網船団の煌々とした灯りが遠くから近付くに連れ眩しさが増す。
間もなく出港の様だが年明けて何回目の出漁だろうか。
命懸けの生業と自身の嗜好を天秤にかけるのはおこがましいが、ようやく新年初の実釣を迎えられる。
目標のポイントを確認しながら荷室から取り出した道具類を装着する。手前にお一人入ってるようだ。
装備は万全だ。…と思いきや安物のグローブは実釣開始後着け忘れに気付く。…まぁいいか、予報より穏やかだ。
先行の方にお声掛け、申し出に快諾して頂き予定のポイントに立つ。
…小一時間各レンジを探る中ボトムで反応するが乗らず。お隣の後攻の方は早々にロッドが曲がってるようだ。いつもの事だ。アセる必要はない。
…じゃあストンと落としてみるか…。
シャロータイプのウエイトを更に削ったエギの頭に軟質ウエイトを装着した不条理且つ効率的ウエイト仕様をキャスト。
無音シャクリに長い喰わせの間。すかさずコツッと乾いた振動。うしろに付いたようだ。アワセず焦らす。次のストン後ジワリと重みを感じアワセ。
寄せる方向と個体の逃走方向が直線でなくこの時点ではお子さまをイメージしてたが、のちにギュイーン、ギュイーン。プシュー。1.18kg。
昨年秋以降、持ち歩かないでいたタモを釣り座に置いてて良かった。
コメント読んでると、まるで自分が釣ったかのような錯覚に陥ります!
臨場感のある文章でおもしろかったです!
キロアップおめでとうございます(*^ω^)ノ
ながーさん
ながーさん
コメントありがとうございます
語彙力が乏しいためいつも皆さんの想像力をお借りしておりますm(_ _)m
面影さん